【ルイヴィトン】サルバム 2022年秋冬コレクション – 表層のメタモルフォーシス

ルイヴィトン

サルバム(sulvam)の2022年秋冬コレクションが発表された

歪力と構造

サルバム 2022年秋冬コレクション - 表層のメタモルフォーシス|写真7

ひとまずタイトルに「メタモルフォーシス」、すなわち変容とは銘打ったが、今季のサルバムの基底にあるものはクラシカルだそれはすなわち、ハウンドトゥースのテーラードジャケットやロングコート、グレンチェックのチェスターコート、フラノウールのフーデッドコートやワイドパンツ……言葉のうえではいかにも折り目正しいこれらクラシカルなウェアについて、いかにして「変容」の可塑性を拓こう?

サルバム 2022年秋冬コレクション - 表層のメタモルフォーシス|写真3

ひとつには、波打つようなドレープ感ロングコートは上品なフロントをベースにしつつ、テキスタイルの分量を多くとり、ゆらりと大きくドレープを織りなすように仕上げてバックには大胆なスリットを幾筋と入れ、しなやかな動きを引き立てるあるいは、しなやかに身体にフィットするテーラードジャケットには、緩やかに波打つようなワイドパンツやサルエルパンツを組み合わせた

サルバム 2022年秋冬コレクション - 表層のメタモルフォーシス|写真1

続いて、歪み、ないしは非対称性であるジャケットはフロントを歪めたようにして斜めにデザイン、裾も左右非対称に仕上げたフロントに配したポケットもまた歪みの力を受けるテーラードジャケットやメルトン素材のブルゾンなど、通常ならば矩形であるべきであるポケットは、斜めから見たように歪んだ形へと変化ヴィトン コピー 人気ドロップショルダーのチェックジャケットでは曲線状に歪み、口に部分は解けるようにしてその裏側を曝け出す

サルバム 2022年秋冬コレクション - 表層のメタモルフォーシス|写真11

波打つドレープも表層の歪みも、それは衣服の外側というよりもむしろ、内奥から湧き立つ力の場を可塑的なテキスタイルで可視化したものであるように思われる反転して裏地を覗かせるポケットは、いわばその予兆だそしてジャケットやコートの袖口や裾、フロントポケット、パンツの裾などの随所には、表地とは異なる素材感のファブリックを切りっぱなしで挟み、重ね、揺らめかせることで、素材のクラシカルさや仕立てのエレガントさのなかにおいても、かすかに荒々しい表情を添えているヴィトン 財布 コピー 代引き

サルバム 2022年秋冬コレクション - 表層のメタモルフォーシス|写真19

クラシカルな均整のすぐ下で跋扈し、表裏を反転させようとする力強さリラクシングなシルエットで仕上げたジャケットは複数のファブリックを繋ぎ合わせたかのような佇まいであり、グレーの表層の上を、さながら縫い目を外に出したかのようにブラックの異素材が走るそこには、湧き立つようにして歪みを生み出すばかりでなく、表層を裏返し、その裏側をあらわにするかのような解剖学的な視点を感じることもできるだろう